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どうする賃上げ?

 毎週土曜日に妻と一緒にスーパーへの買い物に行くのが、ここ十数年間のルーティンになっていますが、原材料の高騰等により、食料品の値段がどんどん上がっていることを実感しています。

 政府も物価上昇に負けないため、また、賃金上昇がずっと抑えられてきた中で、賃上げが必要と盛んにメッセージを発しています。大企業では可能でも、中堅・中小企業では現実的に厳しいとの声が多い中、大企業の一部では思い切った賃上げの動きも見られます。

 これは、物価上昇への対応というよりも、新卒者を含めた優秀な若手社員の確保&定着を主眼においているように感じます。実際、中堅・中小企業のお客様からも、会社全体の給与水準を見直したいという相談が昨年からぐっと増えました。

 賃上げは、収益を圧縮してそのコストを賄うか?生産性の向上等でより高い収益を上げで賄うか?は、かなり難しいテーマではありますが、少なくとも若手社員の確保&定着という点では危機感を持っておられます。賃上げがすべてを解決することは決してありませんが、企業で働く人にとっては大事なテーマです。

 今の世間の情勢を踏まえ、あらためて収益の拡大と若手社員の確保&定着を考える契機に是非していただきたいと思います。

今こそ、人材戦略を!

 最近、メディア等で取り上げられることが多いテーマに「人的資本」や「人的資本経営」があります。端的に言えば、「人的資本」とは企業が抱える人材の価値、「人的資本経営」は、“人材を資本として捉え、その価値を最大限に引き出すことで、中長期的な企業価値向上につなげる経営のあり方(=経済産業省の定義) “です。

 ただ、「人的資本経営」は、正直小難しい内容ですし(笑)、「人的資本可視化指針」は、投資家に対する上場企業の人材戦略の情報開示の色合いが濃いです。では、非上場企業には必要ないのでしょうか? 決してそんなことありません。企業規模の大小に拘わらず、経営戦略の必要性を認識されているのであれば、経営戦略にリンクした人材戦略は本来一体となるはずだからです。

 中堅・中小企業では、経営戦略のうち、営業戦略はあれど、人材戦略まで構築できている企業は多くはないかもしれません。では、中堅・中小企業の人材戦略とは、具体的にはどのようなことでしょうか?それは、「社員一人当たりの生産性を上げる」&「人材の流出を防ぐ」ことです。人材獲得競争が今後益々進む中、人材戦略のない企業は応募者からそっぽを向かれ、優秀な既存社員がどんどん辞めていくかもしれません・・・。今こそ、人材戦略を!

 普段、お客様を訪問した際に持ち歩いています「ゼロハリバートン(アポロ11号による月面着陸の際に月の石を入れて持ち帰った格納器を製造した会社です)の大きめのアタッシュケース」を、ご存知の方もいらっしゃるかと思います。その形状から『怪しい宝石商?』と揶揄されることもありましたが(笑)、大事な書類が雨で濡れたり、盗られたりしないために、その重さに耐えて、10数年愛用していました。

 ただ、さすがに年齢を重ねるたびに、持つことがきつくなり、最近五十肩にもなったことで、手持ちとリュック兼用のカバンを買いました。実は、いい歳なのでリュックタイプを持つのには抵抗があったのですが、使ってみると体も楽で、両手が空いているので便利です。今更ながらですが、リュックが流行っている理由がわかりました!

 リュック=若い人が使うもの、と古い感覚に囚われてました。もっと早くに変えてたら良かった~! 

日本酒が世界酒へ!

 先日、とあるテレビ番組(再放送)の「SAKE革命〜日本酒が世界酒へ〜」を観ました。日本酒は世界に広がる和食ブームにより人気を博し、“SAKE”は世界共通語となり、世界中に輸出されるだけでなく、海外のブルワリー(醸造所)が急増していることを初めて知りました。

 番組では、海外で和食だけでなく、地元の料理と一緒にワインのように日本酒を楽しむ姿や、ニューヨークのおしゃれなバーを併設したブルワリー、東京の若い社員で構成された醸造所がフランスに酒蔵を建設、また、ブルワリー(醸造所)を始めるノウハウを教えるセミナー(講師&参加者とも外人)が盛況だったりと、ここまで日本酒が人気であることに驚きました。

 さらに、シャンパンで有名なドンぺりの元最高醸造責任者が『日本酒は1000年以上前から飲まれているのに、その魅力を伝えきれていない。日本酒は世界中の料理と合う可能性が高く、地球上のすべての人々にその魅力を伝えたい』ということで、富山県の立山で日本酒を造ろうとしている様子も映し出されてました。

 俗に言う「失われた30年」に、日本の国際競争力の低下は目に余るものがありますが、気付いていないだけで『まだ、世界と勝負できるモノがあるはず!』と強く感じたところです。

暮らす場所をサブスク!?

 皆さんは、サブスク(サブスクリプション)を利用されていますでしょうか?ご存知かと思いますが、サブスク(サブスクリプション)とは、定額料金を支払って利用するコンテンツやサービスのことで、商品などを「所有」ではなく、一定期間「利用」するものです。身近なところでは、音楽や映像・動画の配信、雑誌やゲーム、車などがありますが、カフェやバー、ラーメン屋等の飲食店、美容室やヘアーサロン、バックやアクセサリーなど、様々な拡がりを見せています。

 そんな中、先日新聞で暮らす場所をサブスクできるサービスがあり、利用者が増えているとの記事がありました。それは、毎月44.000円を払えば、全国200ヶ所以上の古民家などに1ヶ所当たり最長2週間滞在できるサービスで、家具や家電は備え付け、電気やガス代も込みとのこと。ワーケーション気分でリフレッシュしたり、地方移住へのお試しといった目的で利用されているようです。

 コロナ禍の中、リモートワークで対応できる仕事であれば、国内のどこでも居住可という企業が増えていることも、今後追い風になるかもしれません。記事を見て、暮らす場所をサブスクという発想に驚きましたが、今の学生はオンライン授業が日常で、オフィスに毎日出社する働き方を前提にしない考え方も多いと聞きます。

 あらためて、固定概念に縛られては、新しい発想が生まれないことを痛感しました。

 育児休業法の施行から30年が過ぎ、4月及び10月に改正育児介護休業法が順次施行されます。実は、男女とも子どもが最長2歳になるまで育児休業が取れる日本に対して、国連児童基金(ユニセフ)は先進国で1位と評価していることを知りました。(反対に経済協力開発機構=OECD加盟国で唯一、国として有給の産休・育休制度がないのは、実はアメリカです。)

 ただ、先進国1位の日本において問題と言われているのが、男性取得が進まないことで、2020年度の取得率は12.7%です。(それでも過去最高でした。ちなみに女性は81.6%です)

 男性の取得が進まない原因はいろいろあると思いますが、1つに人手不足があり、特に中堅・中小企業においては、男性社員に育休で長期に休まれると、業務に支障が出ると考えられているからではないでしょうか?

 一方、若手男性社員で『将来育休を取得したい!』と考える割合は、20~24歳で85%、25~39歳で80%もあるそうです。さらなる少子化や人手不足が懸念される中、若手男性社員の採用・定着には、「育休の取得」がカギを握っているかも?ですね。

 それには、『男性の育休なんかあり得ない!』からの意識改革も必要となりそうです。

吸収する1年にせねば!

 私の年末年始は大人数での家族や友人同士で集まることを避け、溜まっていた録画ビデオ等を結構見ました。中でも、一番多く見たのは、NHKの「映像の世紀・プレミアム」です。これは、戦争のテーマが多く、晴れやかな年末年始には相応しくないのですが、ようやく全編を制覇しました。

 以前に購入したDVDの“映像の世紀”では知らなかったことも多く、第一世界大戦前から第二次世界大戦後までの歴史に超詳しくなり、恐らくその知識は今がMAXです(笑)。もし、中学や高校の時に存在していたら、もっと早くに世界に興味が湧いていたのでは?と感じています。

 いずれにしても、歴史を含め、まだまだ知らないことがたくさんあります。今年も貪欲に新しい知識を吸収する1年にせねば!と思っています。

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社会保険労務士 上田 正裕

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