最近、メディア等で取り上げられることが多いテーマに「人的資本」や「人的資本経営」があります。端的に言えば、「人的資本」とは企業が抱える人材の価値、「人的資本経営」は、“人材を資本として捉え、その価値を最大限に引き出すことで、中長期的な企業価値向上につなげる経営のあり方(=経済産業省の定義) “です。
ただ、「人的資本経営」は、正直小難しい内容ですし(笑)、「人的資本可視化指針」は、投資家に対する上場企業の人材戦略の情報開示の色合いが濃いです。では、非上場企業には必要ないのでしょうか? 決してそんなことありません。企業規模の大小に拘わらず、経営戦略の必要性を認識されているのであれば、経営戦略にリンクした人材戦略は本来一体となるはずだからです。
中堅・中小企業では、経営戦略のうち、営業戦略はあれど、人材戦略まで構築できている企業は多くはないかもしれません。では、中堅・中小企業の人材戦略とは、具体的にはどのようなことでしょうか?それは、「社員一人当たりの生産性を上げる」&「人材の流出を防ぐ」ことです。人材獲得競争が今後益々進む中、人材戦略のない企業は応募者からそっぽを向かれ、優秀な既存社員がどんどん辞めていくかもしれません・・・。今こそ、人材戦略を!