役割給は、経営戦略や経営方針の実現のために、会社が期待する役割の大小に応じて決定される賃金。職務の個別具体的な内容ではなく、その職務を通じて果たすことを期待されている役割(=期待役割)に着目して等級を設定する。
役割を具体的に展開した目標の達成度(=成果)により、昇給または降給が実施される。したがって、同一レベルの役割であれば、具体的な職務内容が変更されても給与はそのままというケースもある。
このあたりの運用面で弾力的なところが、等級制度を職能型から変更しようと考えている企業にとっては、役割給を導入する大きな要因となっている。